2021年6月1日

2021年6月2日: 東京/ロンドン/ニューヨーク:

グローバルな外為取引エコシステムに決済、プロセシング、データソリューションを提供する金融市場インフラグループであるCLSは、本日、住友化学株式会社(住友化学)が、サードパーティとしてCLS決済に参加したと発表しました。日本の製造会社としてCLSの利用は2 番目となります。

住友化学は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業および医薬品の5事業分野にわたり、 幅広い産業を支える製品をグローバルに供給しています。同社は、CLS決済サービス提供銀行である三井住友銀行を通じて外為取引をCLS決済します。同社はまた、ロンドン証券取引所グループ (LSEG)が提供するRefinitiv FXall Settlement Centerを利用してCLS決済を行う日本初の参加者となりました。Refinitiv FXall Settlement Center の決済指図(SWIFT MT304)発信機能により、三井住友銀行にCLS決済を指示することが可能になります。 

この重要な進展は、日本におけるCLS決済のサードパーティ参加者、特に事業法人の継続的増加を改めて示すものです。2018 年以降、アジア太平洋地域でのCLS決済へのサードパーティ参加は、参加者総数で31% 、日次平均決済金額では28% 増加しました。また、同地域・同期間の事業法人の日次平均CLS決済金額で見ると、200% 以上の伸びとなっています。

住友化学 財務部 高見 久氏は次のように述べています。

「CLS決済により、外為取引に係る送金件数の削減やオペレーション効率の改善が実現できます。CLS、三井住友銀行、Refinitiv が提供するソリューションを活用することで、中期経営計画で掲げるデジタル革新による生産性の飛躍的向上を目指していきます。」

LSEG のアジア太平洋地域のトランザクションセールスの責任者であるジョナサン・ウッドワード氏は、次のようにコメントしています。

「弊社のFXall Settlement Center は、SWIFT を通じてミドルオフィスおよびバックオフィスのトレードプロセシングの自動化を可能にします。住友化学様は FXallの一連の機能を採用することで、潤沢な流動性へのアクセスを得るとともに、オペレーショナルリスク、カウンターパーティリスクの最小化を実現します。また、我々のベストプラクティスは、コーポレートガバナンス、会計原則およびグローバル外為行動規範の順守を確実にいたします。」

CLS のジェネラルマネジャー(日本・韓国担当)である宮崎誠は、次のように付け加えました。

「大手多国籍企業は、外為決済リスク管理やオペレーション効率化のための効果的で持続可能なソリューションをますます求め、成長につなげています。この進展は、CLS決済の実証済みのメリットや、CLSのサービスに対する事業法人(特に日本において)からの根強い需要にスポットライトを当てています。」

日本の外国為替市場は輸出入企業の市場参加者が多く、事業法人を含む非金融機関市場参加者の外為取引高は、アジア太平洋地域で最大となっている1。

外為市場での日本企業の増大するエクスポージャーを考慮すれば、外為決済リスク削減のためのグローバル・ベストプラクティスを採用し、オペレーションの効率化と安定性の改善を図ることは喫緊の優先課題と言えます。

- 終わり -

1 アジアの外国為替市場の最近の特徴 - 日本、シンガポール、香港特別行政区の比較

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