2020年3月8日

住友電工が日本の製造業では初めてCLSの外為取引決済にサードパーティーとして参加

202039東京/ロンドン/ニューヨーク

決済・プロセシング・データソリューションを提供する市場インフラであるCLSは、本日、住友電気工業株式会社(以下、「住友電工」)が日本の製造業では初めて、CLS外為取引決済サービスにサードパーティとして参加することを発表しました。

フォーチュン・グローバル5001にも名を連ねる住友電工は、自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境及びエネルギー、産業用素材の5つの分野で幅広い事業をグローバルに展開しています。

同社はブルームバーグの約定マッチングシステム(CMS)のポストトレード処理サービスを利用し、三井住友銀行をCLS決済サービス提供銀行として外為決済を行います。

住友電工の加入は日本の外為市場にとって大きな意味を持つと同時に、日本でCLS決済を利用するサードパーティ参加者が増え続けていることを改めて示すものです。こうした動きはさまざまな要因によって加速し、2018年以降、アジア太平洋地域全体で CLS決済に加入するサードパーティ(地方銀行やその他の銀行、ファンド(機関投資家)、事業法人、銀行以外の金融機関)は社数で15%増加し、1日あたりの平均決済金額では17%増加しています。またこの間、サードパーティとして参加する事業法人の1日あたりの平均決済金額も75%と大幅に増加しています。

三井住友銀行決済商品開発部の松葉屋貴将氏は次のように述べています。「住友電工様にCLS決済サービスを提供できたことをうれしく思います。決済リスクやオペリスクを削減したいと考える事業法人のお客様は増えており、当行はそうしたお客様のサポートができるものと考えております。」

さらに、ブルームバーグ為替電子取引部門のグローバル責任者であるトッド・ヴァン・ネーム

Tod Van Name氏は次のように述べています。「ブルームバーグの約定マッチングシステムであるFX CMSを活用することで、SWIFTに対応していない企業でもCLS決済へのアクセスが可能となり、取引執行から決済までポストトレード業務のシームレスな連結が実現します。住友電工様はブルームバーグの一連のFXソリューションの採用により、財務取引ワークフローの最適化、高度な自動化を達成すると同時に、大幅なリスク削減と国際的な市場標準への対応を実現しています」

CLSアジア太平洋地域 ヘッド・オブ・クライアントマネジメント、マーガレット・ロー(Margaret Lawは、次のように述べています。「大規模な多国籍企業は多通貨でのオペレーションを行う上で、リスク管理、キャッシュマネジメント、流動性に対するニーズ、効率性の追求を高度化するために、効果的で堅牢かつ持続可能なソリューションを求めるようになっています。今回の住友電工様の参加は、銀行以外の業態でも引き続きCLSのサービスに対する強いニーズがあることを示しています」

日本は世界有数の輸出国であり、クロスボーダーの資金移動(プロジェクトファイナンス、M&A等)が非常に活発に行われています。このため、日本企業の外為取引高は世界有数の規模(1日の平均取引金額223億USドル)2となっており、市場の広範な参加者のエクスポージャーは増加しています。グローバルなベストプラクティスを採用してリスクを削減し、業務効率を改善することは、すべての参加者にとって重要な優先課題となっています。

 

 

1 フォーチュン グローバル500(Fortune Global 500)は、米フォーチュン誌が年1回発行する世界の企業総収益ランキング:https://fortune.com/fortune500/

2 出所:国際決済銀行「Triennial Central Bank Survey of Foreign Exchange and. Over-the-counter (OTC) Derivatives Markets in 2019」(201912月改訂版):https://www.bis.org/statistics/rpfx19.htm

:

Greentarget
+44 020 7250 7007