2024年1月24日

CLSは、DIC株式会社(DIC)がサードパーティーとしてCLS決済の利用を開始したことをお知らせいたします。同社は本邦の製造会社として3番目のCLS決済への参加者となりました。

印刷インキ・有機顔料・PPSコンパウンドの世界市場でトップシェアを持つファインケミカルメーカーのDICは、60を超える国と地域で事業を展開しています。同社はサードパーティ・サービス提供銀行である三菱UFJ銀行を通じてCLS決済を利用します。

CLS決済は、電子プラットフォームやコンファ―メーションマッチングサービスと併用することにより、約定から決済まで電子データによる業務処理となり、手作業が介在しません。よって、DICには外為取引事務の効率化やリスク管理面で大きなメリットがあります。

DICの参加は、本邦企業によるCLS決済の採用が拡大していることを示すとともに、アジア太平洋地域における外為市場の効率性と安全性の向上に対するコミットメントを示すものです。

CLS のチーフグロースオフィサーであるリサ・ダニノ・ルイスは、次のように述べています。 「DICのような大手グローバル企業は、サードパーティーとしてCLS決済に参加することで、リスク管理・外為オペレーション・キャッシュマネジメント・決済の高度化を実現できます。財務機能を効果的に管理し、市場のベストプラクティスを採用することは、製造業やサービス業等事業法人による先進的な取組みとして注目を集めるでしょう。」

CLS決済はまた、外為市場参加者がFXグローバルコードの原則351を遵守することを支援します。

原則35条 市場参加者は、実行可能な場合、payment-versus-payment (PVP) 決済を提供する決済サービスを使用することにより、決済リスクを取り除くべきである。PVP決済を使用しない場合、市場参加者は、 可能な限り決済リスクの規模及び期間を減らすべきである。

カウンターパーティの選択した決済方法が原因で、市場参加者が決済リスクを低減できない場合(例えば、カウンターパーティが PVP 取引システムに参加していない場合や決済債務のネッティングの使用に同意しない場合)、市場参加者は、カウンターパーティのエクスポージャー・リミットを引き下げること、カウンターパーティが外国為替決済方法を変更する動機を与えること、又はその他の適切な リスク低減 措置を講ずることを検討すべきである。

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